2021/06/29 12:00 ウェザーニュース
天気痛予報のランクでは今日の朝から雨の降っていた東京など関東で「やや注意」のところが多くなっています。
また、今週後半にかけて梅雨前線は北上してくる傾向のため、2日(金)から4日(日)にかけて広い範囲で「注意」や「警戒」となる予報です。
頭痛やめまいなど天気による影響を受けやすい方は早めに対策をしておきましょう。
さらに梅雨前線上に発生する低気圧の影響により、西日本や東日本で雨の降る範囲が広がり、太平洋側を中心に強まる所がある見込みのため今後の情報に注意が必要です。
また、暖かく湿った空気が流れ込むため、曇りや雨の日でも気温や湿度の高い日が多くなります。体調管理に気をつけてください。
ご自身の体調変化などのパターンと照らし合わせて、天気痛が発症する前に予防薬やマッサージなどで対策をしてみてください。
特に気温・湿度については、「暑い・寒い」、「湿っている・乾燥している」など、日々の体感で変化を感じられますが、気圧の変化についてはなかなか体感で感じることができません。
ウェザーニュースの天気痛予報は、原因となる気象要素の中でも、肌で実感しにくい気圧の変化に着目して天気痛の予測ロジックを組み立てています。
大気潮汐を分かりやすく説明すると、昼間に太陽光で大気が温められることや日没後に冷やされることなどよって発生する周期的な気圧変化の事を指し、図のように1日2回、気圧のアップダウンを繰り返す半日サイクルの変動の気圧変化となります。
この周期はヒトの生体リズムの周期と一致している可能性があり、(1)の天気図レベルの気圧変動と比較すると1/1000レベルの変化となっていますが、天気痛の引き金となります。
この変化は一般的に9時頃と21時頃に高く、3時頃と15時頃に低くなります。低気圧や台風などが存在しない時でも気圧の変動幅は数hPa程度あるようです。
このアップダウンの変動の幅が平均的な状態より大きくなった時にも天気痛発症のリスクが高まるということもこれまでの調査から分かっています。
最後に、微気圧変動と呼ばれるもので先ほどの大気潮汐よりも小さな変化となり、(1)の天気図レベルの気圧変動と比較すると1/10000レベルのごく微小な変化に相当するものです。
微気圧変動の例としては、低気圧接近時や積乱雲の発生時、山越えの気流の影響で発生します。
微気圧変動に伴う気圧変化量1hPa以下で、継続時間は数分から数十分程度と短いですが、発生すると1日に複数回押し寄せるパターンが多いです。
上記2パターンよりも小さく細かい振動ですが、天気痛に敏感なセンサーをもった方はこのような微小な変化でも影響があると考えられています。
ウェザーニュースがこれまでにユーザーの方々と幾度も検証を行った結果、「気圧の変化が通常のパターンからずれた時」に、頭痛や関節痛などの天気痛を感じる方が多いことが分かっています。
天気痛予報の中では、天気痛が発症するリスクを6日先まで、“警戒”“注意”“やや注意”“安心”の4 ランクで表示し、変化を確認することができます。
日頃からそのような症状に悩まされている方は、この先も注意が必要です。
June 29, 2021 at 10:00AM
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【天気痛予報】梅雨前線は北上傾向 週末にかけて天気痛に注意 - ウェザーニュース
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