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台風2号の接近で沖縄に波、風の影響 動き遅く荒天が長引くおそれ - ウェザーニュース


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2023/05/29 09:54 ウェザーニュース

5月29日(月)9時現在、大型で非常に強い台風2号(マーワー)はフィリピンの東を北西に進んでいます。

台風は徐々に北寄りに進路を変えて、先島諸島は週中頃から暴風域に入る見込みです。台風の動きが遅く、沖縄では大雨や暴風、高波などの影響が長く続くおそれがあります。荒天への備えは早めに済ませるようにしてください。

週末以降は北東に進むとみられるものの、本州に近づくタイミングに不確実性が大きいため、最新情報の確認が必要です。

▼台風2号 5月29日(月)9時
 中心位置   フィリピンの東
 大きさ階級  大型
 強さ階級   非常に強い
 移動     北西 10 km/h
 中心気圧   950 hPa
 最大風速   45 m/s (中心付近)
 最大瞬間風速 60 m/s
>>最新の台風情報

沖縄にはすでに波や風の影響

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波の予想 5月30日(火)21時

台風が大型で非常に強い勢力であるため、沖縄ではすでに波や風の影響が出ています。すでに3~4mの高波になっている所があり、宮古島地方と八重山地方には波浪警報が発表中です。最大瞬間風速は那覇市で16.3m/sを観測しています。

今後はさらに影響が大きくなる見込みで、特に先島諸島を中心に大しけとなる予想です。うねりも加わり、非常に波の高い状態となります。海岸には近づかないようにしてください。

また、先島諸島では明日30日(火)以降、暴風が続くおそれがあります。台風の動きが遅くなり、沖縄や奄美への影響は次の週末頃にかけて長引く見通しです。流通が止まる可能性もあるため、長期間の荒天への備えを早めに行うようにしてください。

この先の進路は高気圧次第

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予想天気図と上空の風の予想 5月30日(火)

台風2号は、今日29日(月)朝の時点では高気圧の周囲をまわる風の流れに乗って、西寄りに移動しています。

しかし、西進した先には高気圧があり進路を塞いでいるため、次第に減速してゆっくりと北寄りに進路を変える見込みです。秋の台風を押し流すジェット気流は北日本付近を流れているため、この時点ではジェットに乗ることはできず、速度が上がることはない予想です。

その後は台風を移動させる上空の風が周辺では弱いために、進路の予想が非常に難しくなっています。高気圧の縁に沿って北東に移動し始める可能性も、そのまま数日間沖縄周辺で迷走する可能性も、どちらも考えられる状況です。

世界の気象機関の予測

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参考 世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果

この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。

これらのメンバーを比較すると、沖縄付近で北東に進路を変えて、日本の南海上を進むコースで比較的揃っているように見えます。ただし速度に関しては大きな差があり、早いものと遅いものでは、日本の南を通過するタイミングが数日程度違う状況です。

速度の違いにより沖縄での影響期間や、本州付近で雨が強まるタイミングが変わってきますので、引き続き最新の情報をこまめにご確認ください。
>>ピンポイント週間天気予報

予報円の大きさは「強さ」や「大きさ」とは関係ない

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今回の台風では進路図に破線の円で示された「予報円」が大変大きいことが特徴です。5日先にかけて、気象庁の台風予報の中では5段階の最大の大きさ(Cランク)となっています。

この予報円の大きさは、台風の強さや大きさを示しているのではなく、進路の不確実さの度合いを表しています。

気象庁の現在の定義では、予報円は台風の中心が70%の確率で入ると予想される範囲を示していますので、この円が小さいと予報の信頼度が高い、この円が大きいと予報の信頼度が低いと読み取ることが出来ます。

台風情報を正確に理解して、適切な防災行動・避難行動をとれるようにしましょう。

台風の暴風域に入る確率

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120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
 沖縄本島地方                5 %
  本島北部・中南部(慶良間・粟国諸島除く) 2 %
  慶良間・粟国諸島             3 %
  久米島                  5 %
 宮古島地方                 44 %
 八重山地方                 56 %
  石垣島地方                56 %
  与那国島地方               31 %
>>雨雲レーダー台風モード

台風の発生が増え始める時期

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今年は4月に台風1号が発生していて、台風の発生はおよそ1か月ぶりとなりました。

5月の台風発生数の平年値は1.0個で、12月と同じくらいの水準です。発生数ピークの8月に向けて台風の発生が増え始める時期ですので、早めに台風対策を整えておくと良さそうです。

台風の名前

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台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風2号の名前「マーワー(Mawar)」はマレーシアが提案した名称で、マレー語の「ばら」を意味する語からとられています。
>>最新の台風情報

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参考資料など

  • 防災情報
  • 台風豆知識

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May 29, 2023 at 07:54AM
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