天気予報の「北よりの風」。はて、この「より」とはなんだろう。「から」の改まった言い方である「より」なのか、方向を示す「寄り」なのか。「北からの風なのか」「北に寄っていく風なのか」。解釈によって正反対になる。
気象庁によると、北よりの風とは、北を中心に北東から北西まで、風向きがばらついている状態。ちなみに風向きとは、風が吹いてくる方向のこと。風が向かう方向ではないから、ややこしい。
自然災害の激甚化を受け、防災気象情報自体が多くなり、複雑化している。分かりやすい情報の再構築に向け、受け手側の立場に立った情報への改善を議論する国土交通省と気象庁の有識者検討会が9日、中間取りまとめを発表した。
防災気象情報を、対応が必要な状況であることを伝える簡潔な情報と、背景を丁寧に解説する情報に整理するという。
多様な受け手がいる中、被害防止を強く意図しながら、気象情報を的確、簡潔に伝えるのは簡単ではないだろうが、子どもや外国人にも分かりやすい、シンプルな気象用語に見直してほしい。
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September 21, 2022 at 11:42AM
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