今週は台風7号に厳重に警戒が必要です。15日(火)に紀伊半島に上陸する可能性が高まってきました。特に東海や近畿、北陸では大雨や暴風に厳重に警戒が必要です。今回の台風は動きが遅いため、影響が長くなるでしょう。また、今週後半から来週にかけては、新たな台風が発生する恐れもあります。
1週目14日~20日 台風7号が本州を縦断
今週のポイントは何と言っていも、「台風7号の動き」でしょう。15日(火)に紀伊半島に上陸する可能性が高まってきましたが、動きが遅いため、影響が長い期間受ける見込みです。では、詳しく見ていきます。
14日(月)~16日(水)は台風7号の影響を受けるでしょう。14日(月)は本州の南から台風が近づき、台風周辺の湿った空気が流れ込むでしょう。東北の太平洋から近畿、四国にかけては、広い範囲で雨が降り、雷雨や非常に激しい雨が降る所がありそうです。台風7号は、15日(火)の未明から明け方頃に紀伊半島に上陸する可能性が高くなってきていて、東海や近畿、北陸付近を北上する予想です。進路に当たる地域では記録的な大雨になる恐れがあり、非常に強い風が吹くでしょう。大雨による、土砂災害や低い土地への浸水、河川の氾濫などに厳重に警戒が必要です。今回の台風は、動きが遅いため、影響の受ける時間が長く、16日(水)にかけても、強風や大雨の恐れがあります。
17日(木)は、台風7号は、北海道の日本海側を通過するでしょう。北海道では大雨や風が強まりますので警戒してください。台風7号が離れた東北~九州も、台風一過でスッキリ晴れるということはなさそうです。台風に向かて流れ込む湿った空気や気圧の谷の影響で、雨の降る所があり、雷雨や一時的に雨脚の強まることもあるでしょう。東北の日本海側を中心に風も強まりそうです。
18日(金)~20日(日)は、高気圧に緩やかに覆われて、晴れる所が多くなるでしょう。ただ、湿った空気の影響や日中の昇温によって、午後はにわか雨や雷雨の所がありそうです。お出かけを予定されている方もいると思いますが、急な雨にご注意ください。特に山のレジャーなどは雷雨やザっと強い雨が降ることもありますので、黒い雲が近づくや急に冷たい風が吹くなど、天気の急変の合図を見逃さないようにしましょう。
最高気温は、台風7号の影響を受ける15日(火)以外は、平年並みか平年を上回る予想です。北海道は30℃以上、東北は35℃に迫るような気温、北陸、関東~九州は35℃前後でしょう。内陸などは40℃近くまで上がる所もありそうです。熱中症には引き続き厳重に警戒してください。
2週目21日~26日 夏休み終盤も残暑厳しい
8月下旬の21日以降は、北海道や東北は、気圧の谷や湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雨の降る日もあるでしょう。平年であれば、北海道ではそろそろ秋の気配を感じるような時期に入ってきますが、今年は残暑が厳しく、最高気温は30℃くらいの日が続く予想です。東北も30℃を超える日が続くため、熱中症には注意が必要です。
北陸や関東~九州にかけては、高気圧に覆われて晴れる日が多いでしょう。湿った空気や日中の昇温によって、大気の状態は不安定になる日もあり、内陸や山沿いを中心に、急な雨や雷雨の所があるでしょう。短い時間で一気に雨量が増えるような雨の所もありそうです。最高気温は、34℃前後の日が多く、日によっては35℃を超える日もあるでしょう。これまでの暑さで体力も落ちています。引き続き、万全の暑さ対策をしてお過ごしください。
なお、まだ先のことなので、変わる可能性もありますが、日本の南には新たな熱帯擾乱(台風)が発生し、沖縄に近づく可能性もあります。今後の情報にはご注意ください。
台風が近づく前の対策 暴風に備えて
台風の暴風が怖いのは、いざ暴風になると、身動きが取れなくなるということです。そこで、暴風に対して、事前に3つの点について、確認したり、備えたりしておく必要があります。
1つめは、雨どいや側溝などを掃除して、水はけを良くしておきましょう。落ち葉などで側溝が詰まって水が流れないと、道路が冠水する原因となります。
2つめは、屋外に置かれている、飛ばされやすいもの(物干し竿、鉢植え、ゴミ箱など)は、しっかり固定するか、室内にしまうなどの対策をしましょう。商店などでは、看板が飛ばされたり、自動販売機が倒れたりしないか、確認してください。
3つめは、暴風で飛ばされてきたもので、窓ガラスが割れないよう、窓は鍵をかけ、雨戸があれば閉めましょう。窓ガラスにガムテープを貼ると、風圧に耐えられるようになります。もしガラスが割れても、破片が飛び散るのを防ぐために、カーテンも閉めておいてください。
熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。
August 13, 2023 at 03:54AM
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