低気圧と前線の影響を受ける北日本と北陸
令和2年(2020年)10月最初の週末は、北日本と北陸は低気圧や前線の影響で雲が広がり易く、雨が降る予報です(図1)。
ただ、この前線はあまり南下しません。
このため、太平洋側と西日本は高気圧に覆われて晴れて気温があがり、真夏日(最高気温が30度以上の日)のところがある見込みです。
ただ、殺人的といわれた令和2年(2020年)も、猛暑日(最高気温が35度以上の日)を観測したのは9月中旬まででした(図2)。
9月下旬になると真夏日の観測地点もほぼ0となり、夏日(最高気温が25度以上の日)も観測地点数が20%くらいまで減っています。
10月最初の週末は、令和2年(2020年)最後の残暑になるかもしれません。
東京の最高気温と最低気温の推移
東京の最高気温は、9月4日に最高気温が35.1度の猛暑日を観測した後、高低を繰り返しながら下がり、9月18日以降は真夏日を観測していません(図3)。
熱帯夜(最低気温が25度以上の日)も、9月18日が最後です。
10月3日以降の最高気温は、平年並みか平年より高くなっているものの、夏日となるのがやっとで、真夏日はもう出現しない見込みです。
一方で、最低気温は平年より低い日が多くなってなります。
これは、晴れることによって朝方の放射冷却が強まるためですが、一日の寒暖差が大きくなることを意味しています。
東京の傾向は、東日本の太平洋側から西日本でも同じです。
信頼度がオールA
気象庁が発表する週間天気予報には、信頼度がついています。
この信頼度は、平成13 年(2001年)7 月3 日から付加されている情報で、A・B・Cの3階級で表わされます。
A:高い信頼度(期待される適中率70%以上)
B:平均的な信頼度(期待される適中率60~70%)
C:低い信頼度(期待される適中率60%未満)
Aの階級は予報期間前半の、Bの階級は予報期間後半のそれぞれ平均的な適中率が見込まれる状況を表わしています。
また、Cの階級は予報期間後半の平均的な適中率より低いことが見込まれる状況を表しています。
平均的には予報期間の後半になるにつれて予報適中率が低下し、Aの出現割合が減り、Cの出現割合が増えます(図4)。
6日目、7日目の予報が信頼度Aとなることは少ないのですが、今週の東京・大阪・福岡の週間天気予報は6日目、7日目も含めて、全ての日が信頼度Aとなっています(図5)。
東日本太平洋側と西日本は、高気圧に覆われて晴れる日が続という信頼度が高いオールAの予報です。
一日の寒暖差が大きく、体調管理に気をつけなければならない一週間となりますが、日中は散策には適した天気と気温です。
今週は、コロナ禍に負けない体力をつけるため、外に出てあちこちを歩いてみませんか。
コロナ禍を忘れさせるような秋の花が、あちこちで咲いています(タイトル画像参照)。
タイトル画像の出典:著者撮影。
図1、図4、図5の出典:気象庁ホームページ。
図2 ウェザーマップ資料をもとに著者作成。
図3 気象庁資料とウェザーマップ資料をもとに著者作成。
October 03, 2020 at 03:00AM
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