2021/02/16 07:30 ウェザーニュース
テレビの天気予報などでも目にすることの多い天気図ですが、そこから読み取れることとはいったいどんなものなのでしょうか。
ウェザーニューズの気象予報士が天気図の歴史や種類、簡単な見方などをご紹介します。
さかのぼること137年前、1883年の2月16日、日本で初めて7色刷りの天気図が作成されました。
気象学者であり、船乗りでもあったドイツ人のエリヴィン・クニッピング指導のもと、東京気象台(後の気象庁)で作成されたことが由来となっているようです。
1つは地上天気図。これは、普段私たちが見ている天気図です。上の図でいうと左側ですね。
もう1つが右側の高層天気図。こちらはあまりお目にかかることがありませんが、上空の大気の状態を表した天気図になります。
また、地上、高層に関わらず、現在の気象データを元に作成された天気図を「実況天気図」といいます。一方、観測データをもとに、12時間後、24時間後、36時間後などの大気や天候の変化を予想して作成されたものは「予想天気図」といいます。
高気圧・低気圧の場所
高気圧は、中心に下降気流があるため、上空に雲ができず、良い天気となります。
では「◯◯から低気圧が近づき」と言っていたらどうでしょう。中心に上昇気流がある低気圧が、雲を引き連れてやってくるため、天気は下り坂となります。
この気圧配置になると「日本海側で雪が降りやすく、太平洋側は冬晴れになる」というように、低気圧や高気圧が日本のどこに位置しているのかを確認することで、天気のパターンを知ることができます。
等圧線の状態
同じ気圧のところを線で結んでおり、4ヘクトパスカルごとに線は引かれています。
先ほど紹介した低気圧や高気圧の周りをグルグルと渦巻いていますが、この等圧線が混みあっているところほど風が強いことを表しています。
上の天気図を見ると、北海道付近の等圧線が混みあっていることがわかります。試しに、この時の北海道のウェザーニュース会員からの報告を見てみると、「歩行が困難、外出危険な風」とのことでした。
このように、等圧線の状態で、風の強弱を読み取ることもできます。
前線の種類や位置
性質が異なる4つの前線たちは、以下のように天候を変化させていきます。
【寒冷前線】
通過する時、短時間に強い雨が降ります。さらに通過後には、気温の低下に注意しなければなりません。
【温暖前線】
通過する時は、弱い雨が長く降り続く形になり、通過後の気温は上昇します。
【閉塞前線】
通過時は強風と激しい雨を伴います。
【停滞前線】
寒気と暖気がほぼ同じ勢力になっています。そのため、梅雨のように何日にも渡って雨が降る状態となります。
天気図を見ながら、どの前線がどんな進路をたどるのかチェックすると、自分でもちょっとした天気予報ができますよ。
昔は、その天気図の情報でより精度の高い天気予報を提供するという考え方でした。しかし、それだけでは限界があります。
そこでウェザーニュースでは、その天気図の情報に、一般の方(=サポーター)の感覚をプラスしようと考えました。
頭上の天気をはじめ、風の強さ、体感など、サポーターからの報告もあわせて見ていくと、よりきめ細やかな情報を収集することができます。
さらに、もう一歩先の天気予報を目指すべく、ウェザーニュースでは、サポーターに天気アイコンの編集をしてもらうというプロジェクトを行っています。天気予報の精度は観測データの量によって決まるため、現地で生活している人の意見は非常に重要なものとなってきます。
【参照・参考元】
木村龍治(2005)『気象・天気図の読み方・楽しみ方』成美堂出版
今日は何の日(2月)「2月16日」https://ift.tt/2suNhNn
雑学.com「2月16日は天気図記念日【今日は何の日?】」https://ift.tt/2C0lYyo
February 16, 2021 at 05:29AM
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ウェザーニューズの気象予報士が見方を紹介 2月16日は「天気図記念日」 - ウェザーニュース
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